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小学生から大学生まで、幅広いプログラム
子どもたちが命の尊さを理解し、人間の尊厳を持った接し方やセラピューティック・ケアの実技を学び、異世代とのコミュニケーション法を修得できるプログラムを実施しています。小・中学校、高校など多くの学校に導入していただいています。また専門学校・短大・一部の高等学校では、一定の授業時間を経て卒業時に資格を取得できるプログラムも実施しています。

小中学校・高校生対象のプログラム
対象年齢に応じた内容の講話・実技演習等により、クラスメイトや家族、地域のお年寄りとのコミュニケーションを学びます。実習では「自分の手の温もりを届けて、誰かに喜んでもらう」という経験を通じて、社会の中での自分を認識したり、社会貢献の大切さや共生の精神を、肌で感じ学びとってもらいます。

<講師>
秋吉美千代(理事長)他、協会講師およびインストラクター
*派遣スタッフ数は生徒数によって異なります。

<カリキュラム例>
*いずれも修了証・認定証は発行いたしません。

○カリキュラム1(講話+実技演習)
所要時間:連続2コマ(50分×2)

①講話
絵本の朗読(「つなみのえほん ぼくのふるさと」「葉っぱのフレディ」等)と、介護施設や福島の被災地訪問での出来事を通じ、いのちの尊さを伝えます。学年合同で、体育館等で行います。

②実技演習
体育館や各教室にて、講義と子どもたち同士による実技演習を行います。手の温もりがもたらす力を体験することができ、実際にふれあうことで子どもたち同士の距離間も近まり、より仲良くなれるという効果もあります。

講義
・高齢者とのコミュニケーション手法
・セラピューティック・ケアの説明と効果、施術DVD視聴

実技演習
・ネック&ショルダーケア ビギナーバージョン
・ハンド&アームケア

使用教材
・配布用テキスト「ボランティアをはじめよう」
・施術DVD(ビギナー編)
・朗読用教材「つなみのえほん ぼくのふるさと」「葉っぱのフレディ」等  ※朗読がある場合のみ
・乳液(ハンド&アームケアを学ぶ場合) ※実費はご負担ください。

<生徒たちの声>
○女子編
「少しこしょばかったけど、心があたたまってとてもいい気分になりました」(小5女子)
「絵本をまじえた講話は初めてで、とても身にしみわたるような素敵なお話だった。ハンド&アームケアを初めて知り、家族の心が一つになるということを聞いて、ぜひ母にやってあげたいとも思えた。今日学んだことで、私は1日1日を、友達と、家族と、大切にすごしていこうと思う」(中2女子)
「わたしは赤ちゃんのときにぜんそくにかかったので薬を飲んでいました。薬を飲んでいるとき背中をさすってもらったことがありました。薬よりも、お母さんの手でせなかをさすってくれる方が安心しました。今日も、お母さんのせなかをさすったら『ありがとう』と言ってくれました」(小3女子)

○男子編
「最初は何をするのかも、どんな意味があるのかもわからなかったけど、心と心で通じることや、人の手の温もりで感じることなどがわかった。触れるだけなのに、こんなに安心できるものなんだと思った。人にやってあげると『気持ち良かったよ』とか言ってもらえて嬉しかった。自分もやってもらった時は、体が楽で軽くなった感じがした。日ごろ言えないこととか、心で通じることもあるんだなと思った」(中3男子)
「人の手はとても温かく、してもらっていると気持ち良く眠たくなってきた。人とのコミュニケーションの取り方はこういう方法もあるんだなと思った」(中3男子)

○カリキュラム2(講話+実技+施設実習)
所要時間:原則として連続2コマの授業を2回(50分×2)+デイサービス等介護施設を訪問しての実習1回

①講話
各教室にて、いのちの尊さ、ボランティアの意義、高齢者との接するときの注意事項やコミュニケーション法、セラピューティック・ケアについて等を学びます。

②実技演習
・各教室にて、ハンド&アームケアの実技演習
・各教室にて、ネック&ショルダーケア ビギナーバージョンの実技演習

③宿題
習ったケアを家族3人に施術し、感想を書いてきてもらいます。

④クラス合同での実習
デイサービス等の介護施設を訪問し、利用者さんたちにセラピューティック・ケアを施術し交流します。

使用教材
・配布用テキスト「ボランティアをはじめよう」
・教育用DVD(ビギナー編)
・乳液  ※実費ご負担ください。

授業と実習の後には、子ども達が自分の家族にケアを行い、それぞれコメントをもらうという宿題を出します。両親に施術する機会を作ることで、大きな学びを得ていることが、感想からわかります。思春期の子どもたちは、親に対して感謝の気持ちを持っていても素直に言えなかったり、自分の気持ちをうまく伝えられないことが多く、親子間のコミュニケーションが難しくなりがちです。しかし、心をこめてスキンシップをとることで、どことなくぎくしゃくした関係を修復するきっかけにもなりえます。

<宿題で寄せられた家族からのコメント>
「初めて孫にマッサージを受けました。手際よく指の動きがとても上手で、気持ちが良く癒されました。孫とのコミュニケーションができて長生きする意欲が湧いてきました」(祖母)
「息子の手を通して元気を貰った気がした。血液を円滑に流す効果があるのか、ネック&ショルダーの後は、体温が上がっていた。またお願いしたい」(父)
「中学生になり、親子でスキンシップを取る時間もなくなっていたが、久しぶりにゆっくりと時間を過ごすことが出来た。手のぬくもりが心地よくて、あったかい気持ちになった。『ありがとう』という言葉が自然に出ました」(母)
「子どもからのマッサージ、ちょっとてれくさそうでしたが、やさしさが手から伝わってきました。定期的にこの実習を子どもたちが受けられるといいのになぁ~と思った」(母)

施設学習では、何人かずつのグループに別れ、地元の福祉施設を訪問し、セラピューティック・ケアやレクレーションを通してお年寄りとふれあいます。文部科学省の提唱・推進する「キャリア教育」の中でも言及されているとおり、青年期におけるボランティア体験は大変意義のあることです。自分の両手のぬくもりを直接、相手に伝えるセラピューティック・ケアは、文字通り「ふれあい」であり、もっとも親密なコミュニケーションです。無理に話しかけたりしなくてよいことも、子どもたちにとってはストレスが少なく、効果をあげやすいポイントです。

<生徒たちの声>
「お年寄りの方とふれあうことがないから、初めはすごく緊張していた。でも、施設に行って触れ合ってみると、すごく楽しくて時間の進みが早く感じた。お年寄りの皆さんには私達にはない優しさがあってあたたかかった。また行きたいと思った」(中3男子)
「セラピューティック・ケアを実際にお年寄りの方にやってあげる時、とても緊張していて時々間違えてしまうこともあったけど、ハンドケアが終わった時に、おばあさんが『ありがとう。とても気持ち良かったよ』と言ってくれてとても嬉しかったし、頑張って覚えて良かったなと思った」(中3男子)
「帰るときに少し涙目になった方がおられて私たちの気持ちが伝わったのかなーと思いました。そして私の将来の夢が少し変わった気がします」(小6)

<実施校>
のべ7,000人以上の子どもたちが受講しました。

○小学校
太宰府市立 水城小学校・太宰府市立 水城西小学校・春日市立 春日野小学校・大野城市立 御笠の森小学校・篠栗調律 勢門小学校・唐津市立 玉島小学校・唐津市立 西唐津小学校・唐津市立 納所小学校・唐津市立 外町小学校・唐津市立 佐志小学校・唐津市立 浜玉小学校・唐津市立 切木小学校・唐津市立 名護屋小学校・唐津市立 箞木小学校・唐津市立 打上小学校・唐津市立 厳木小学校・唐津市立 伊岐佐小学校・東京都練馬区立 小竹小学校・東京都江東区立 枝川小学校

○中学校
太宰府市立 太宰府東中学校・太宰府市立 学業院中学校・太宰府市立 太宰府中学校・太宰府市立 太宰府西中学校・篠栗町立 篠栗中学校・福岡市 田隈中学校ボランティアクラブ・福岡市立 北埼中学校・唐津市立 打上中学校・唐津市立 呼子中学校・唐津市立 浜玉中学校・鳥栖市中学生ボランティア体験スクール

○高校
学校法人博多学園 博多高校 看護科・佐賀県立 厳木高校・唐津市立 唐津南高校・福岡県立久留米筑水高等学校

<学校の声>
「セラピューティック・ケアの福祉体験学習を取り入れて13年になります。3年生の9月といえば進路や受験に追われ、我が事だけしか考えられずに、かえって自分を見失う時期です。人のこと、高齢者のことを考えることで、自分の生き方、健康・命を考える良い機会になり、更に自分を見つめ自分の能力・学習を高めることになる、と確信しています。施設でも家庭でも癒される素晴らしい術を身に着け、本校の生徒たちの可能性が大いに高まっていると思います」(中学校校長)

「お年寄りのいる家庭が少なく、ふだんお年寄りと接する機会がほとんどない今の子どもたちにとって、地域のコミュニティを訪問して高齢者とふれあうことは、特に意味があることだと感じています。また、たとえばレクリエーションのようなマスでのふれあいではなく、一対一のコミュニケーションであるからこその良さ・効果もあるように思います」(中学校教諭)

「今、教育を考えると様々な子どもの問題が取り上げられておりますが、秋吉先生の取り組まれているボランティア活動が、より人間味のある温かい心を持った子どもを育むことができるこれからの教育に一番必要な活動(教育)と確信しております。講習会で学んだことを早速家に帰り家族の人にその効果を発揮するように言いました。翌日、家族の人から素晴らしい感想を頂くことができました。生徒もやってみて改めて家族の絆を確信できたと思います。何か今までと違うものを感じていることと思います」(中学校教頭)

短大・大学・専門学校・高校生対象の資格取得プログラム
「就職後に、現場で役立つ技術を学生のうちに修得させたい」という学校からの要望に応じて、2000年にスタートしたコースです。現場での実践事例をベースにした内容で、生活支援技術・コミュニケーションツールとして本ケアを習得してもらい、介護だけではなくQOL向上を目指した支援に役立たせることを目指します。2012年度からは、卒業時に資格を取得できるカリキュラムとなりました。
障がい児支援授業・養護教諭研修
ボランティアでのケア活動訪問先の一つに、重症心身障がい児施設があります。近年、セラピューティック・ケアの効果、特にオキシトシンやセトロニンによる効果に注目が集まり、障がい児支援や養護教諭の研修に取り入れたいという要望をいただくことが増えてきました。また、養護教諭対象の研修を通じ、保健室に助けを求めてくる子どもたちの心のケア法として学ばれることも増えています。