セラピューティック・ケアについて
Q.セラピューティック・ケアとは?
A.詳しくはこちらをご覧ください。
Q.洋服は脱ぐのですか?
A.洋服は脱がず、着衣のまま受けられます。メガネや補聴器・ウイッグ等も付けたまま受けられるので
プライバシーを守れます。
Q.施術時、オイルは使いますか?
A.オイルは使用後に手や肌に残り、拭き取るために蒸しタオル等を使うことで細菌の感染につながる
危険があります。そのため、感染防止の観点から当協会では使いません。
Q.ツボや経絡と関係がありますか?
A.セラピューティック・ケアは西洋医学と東洋医学の両方の考え方を取り入れたスキルであり、リンパ
や血流、ツボや経絡を意識し、エフルラージュとニーディングでケアすることが特徴です。
ただし、セラピューティック・ケアは按摩やツボ・経絡を押すことが目的ではなく、エフルラージュ
(なでる)で分泌されるオキシトシン(触れる人と触れられる人との間に信頼感や愛情を増す働きの
あるホルモン)による癒しの効果を、またニーディング(こねる)で指定された場所 = 反射区
(ツボの点在するあたり)を刺激し、循環機能を高めるケア法です。
施術について
Q.誰にでもできますか?
A.セラピューティック・ケアはもともとボランティアのためのスキルとして考案されたものです。
特別な技術を持っていない人でも効果をあげられるシンプルなケアであることが特徴ですので、
誰にでもできます。
Q.ケアの対象は、何歳くらいですか?子どもにも施術できますか?
A.生後まもなくから高齢者まで、年齢・性別を問いません。
なお、生後間もなくから小学校低学年までの子どもの場合はインファントセラピーを行います。
Q.私は冷え症で手が冷たいのですが、施術出来ますか?
A.もちろんできます。着衣の上から行いますので、冷たい手でもだんだんと温かく感じられるようで
す。ボランティア活動を続けるうちに、ご自身の血行も良くなったのか冷え症が改善された方も
おられます。
Q.ハンド&アームケアのときに使用する乳液は、特別なものが必要ですか?
A.乳液を使用するのは、滑りを良くするのが目的です。コールドクリームやハンドクリームは滑りが
よくないことがあり、スムーズな施術ができない場合があるため、無香料の乳液を奨励しています。
当協会ではボランティア活動用に製造した協会オリジナルの乳液を使用しています。
Q.リンパマッサージと併用してもよいでしょうか?
A.セラピューティック・ケア自体にリンパの流れを良くする効用があるため、他のマッサージとの併用
は不要だと思います。また併用することで施術の時間も長くなりますが、30分以上の施術はクライエ
ントに負担をかけるため、お勧めいたしません。
Q.アロマテラピーをやっているのですが、その中にセラピューティック・ケアを加えても良いでしょうか?
A.アロマテラピーのマッサージとセラピューティック・ケアの手技は異なっており、それぞれ手順や
手技に理由がありますので、アレンジはお控えください。当協会では正確なセラピューティック・
ケアの手技で施術するよう推奨しており、また手技の内容についても商標登録しております。
なんらかのトラブルが起きた場合、ご自身でアレンジされた手技で施術されていた場合は、当協会で
は一切の責任は負いかねますのでご注意ください。
なお当協会では癒しの相乗効果である芳香療法として、アレルギーや嗜好等に考慮し、また費用も
安価な茶香炉を推奨しています。
Q.施術の順番を変更、または手技の一部だけを行うことは可能ですか?
A.順序にこだわりすぎる必要はありませんが、手がスムーズに動くように考えられた上での順序ですの
で、それを変更すると、ぎこちない動きになり、ケアの効果が減じかねません。また自己流でアレン
ジを加えられることにより、事故のリスクが生じることがあります。練習や研修で正しい順序を
覚え、正確なケアをお届けしてください。
Q.1日に何回も施術を受けても大丈夫ですか?
A.1対1の対面ケアは、30分を超えるとクライエントが疲れて効果が上がりにくくなるので、30分以
内にとどめるよう指導しています。ただし、若くて元気なクライアントの場合はこの限りではないの
で、その方に応じて回数や時間を調節してください。
Q.ネック&ショルダーケアのビギナ-バ-ジョンとフルバ-ジョンの違いを教えて下さい。
A.ビギナーバージョンはフルバージョンに比べ省略された部分があり、フルバージョンよりも施術の所
要時間や修得にかかる時間が短く、初心者の方でも安心して行うことができるという長所がありま
す。いっぽうフルバージョンは、ビギナーバージョンよりもニーディングをする部分が多く、特に僧
帽筋や後頭部(頭蓋骨)の下のくぼみのニーディングは、目の疲れや肩こり・頭痛が楽になると喜ばれ
ます。そのため、より深く癒しの効果が得られると言えます。
講座・講習について
Q.講習はどこで受けられますか? また誰でも、男性でも受けることができますか?
A.全国各地で講習会を開催しており、その情報は随時、協会HPでお知らせしています。お近くの会場がない場合は、日総研主催の通信講座で学ぶことも可能です。また講習は男女問わず、どなたでも受講できます。
Q.協会主催の対面の講座と通信講座とはどう違うのですか?
A.①協会主催の講座・講習は全時間を通して講師が直接指導しますので、疑問点などをその都度確認しながら学べます。通信教育はお手元に届いたテキストやDVDを使ってご自分で学ぶため、直接指導はいたしませんが、ご自分のお仕事等の都合にあわせて学ぶことができます。
②協会主催の講座でセラピスト資格取得を希望される場合は、入門講座とセラピスト資格取得コースを受講し、協会に入会する必要があります。通信講座は入門講座とセラピスト資格取得コースの両方のカリキュラムが入っているため、3単元の修了後に各地で開催されるスクーリング(当協会の講師が直接指導します)を受け、資格試験を受験・合格すると当協会のセラピストとして認定されます。
③通信講座で取得したセラピスト資格には3年間の有効期限があり、期限内に協会に入会しなければ、資格は自動的に失効します。協会主催のセラピスト資格取得コースで取得されたセラピスト資格には有効期限はなく、更新の必要はありません(ただし、協会退会時は自動的に失効します)。
④通信講座受講生は「賛助会員」であり、協会の会員(正会員または準会員)ではないため、年会費は発生しませんが、協会の活動への参加はできません。 通信講座でセラピスト資格を取得後、協会に入会されると、協会のセラピストに移行され、有効期限もなくなります(通信講座受講後に協会に入会される場合、初年度年会費は免除され、入会時の費用は入会金のみとなります)。
Q.協会に入会しないとセラピューティック・ケアは習えませんか?
A.入門講座(またはボランティア養成講座)は入会しなくても受講できますが、資格を取得される場合(セラピスト以上)は資格取得時に入会し、正会員または準会員となることが必要です。
Q.講習会内容を録音・録画してもよいでしょうか?
A.セラピューティック・ケアの教授法は商標登録しており、知的財産保護のため、手技や講習会の様子を当協会の許可なく録画等複製・使用することは禁止しています。
Q.講習会受講後にスキルがあやふやになったり、忘れた時のフォロ-制度はありますか?
A.会員(正会員または準会員)になると、スキル確認の研修を受けられます。
Q.スキルの確認(手技のおさらい)はなぜ必要なのでしょうか?
A.セラピューティック・ケアは西洋医学だけでなく東洋医学の考え方も取り入れられているため、ただどこでも撫でれば良いわけではなく、より効果を上げるためには決まった順序や位置、圧を守る必要があります。自己流にならないよう、正確なスキルを維持するために確認が必要なのです。
またどのセラピストからでも同じケア・同じ心地よさをクライエントに提供できるよう心掛けることが大切です。そのために、手技の統一と日々の研鑽は欠かせません。
Q.入門講座やセラピストコースを受けずに、最初からインストラクターコースを受講してはいけないでしょうか?
A.協会の講習会のご案内に掲載しているように、資格認定には所定のコースがあります。それぞれカリキュラムも異なるため、順序をとばして受講することはできません。
Q.おさらいしたいので施術のDVDをお借りできますか?施術のDVDは購入できますか?
A.購入できる施術DVDは通信教育の教材にセットされているもののみで、DVDのみの一般販売はいたしておりません。また貸し出しも行っておりません。
Q.傾聴は習ったことがありませんが、講習会で教えてもらえますか?
A.セラピスト資格取得コースのカリキュラムに傾聴が含まれています。
Q.入門講座やセラピスト資格取得コースを受けずに最初からアシスタントインストラクター資格取得講座を受講できませんか?
アシスタントインストラクターは、入門講座やセラピスト資格取得コースで講師の補佐をする担当であり、それぞれの講座を受講していなければアシスタントインストラクターの資格は取れません。なお、アシスタントインストラクターはあくまでも補佐であり、自分で教えることはできません。
Q.協会の講座・講習を受講後、ボランティアの活動先を紹介してもらえますか?
A.入会された方には、協会が登録している活動先をご紹介いたします。
*協会の活動先でのボランティアを希望される場合は入会が必要です。
Q.入門講座などを受講後、知り合いや友人・職場の同僚などに習ったスキルを教えてもいいですか?ボランティアサークルの仲間と一緒にセラピューティック・ケアのボランティア活動をしようと思っています。ボランティアなので、私が習ったスキルを仲間に教えて良いですか?
セラピューティック・ケアの教授法は商標登録しており、有償無償を問わず、またボランティアを目的とした場合であっても、協会の講師以外の方は講習会を開いたり、スキルを教えたりすることは出来ません。
Q.協会の講師に講座やセミナーをお願いする場合、どのような手順で依頼したら良いですか?
講師に直接ではなく、まずは協会本部あてにお電話かメールでお問合せください。詳細がお決まりの場合はHPから「講師依頼書」(https://therapy-care.net/form/)をダウンロードし、記入してお送りください。折り返しご連絡いたします。くわしくはこちらをご覧ください。(https://therapy-care.net/guidance/)
資格について
Q.セラピストやアシスタントインストラクターの資格取得後、自分の名刺や履歴書に書いても良いですか?
A.認定証を受け取られた後は、ご自分の名刺や履歴書に書くことができます。なお、協会で発行する名刺は講師のみとなります。
Q.人に教えたり、講習会を開いたり、サロンを開き、お金をもらって施術できる資格はどれですか? また、受講後、会員にならずに自分のサロンで有料の施術をしたり人に教えたりしてはダメですか?
A.セラピューティック・ケアの教授法は商標登録しており、協会の講師以外の方は講習会を開催したり、スキルを教えたりすることは出来ません。ご自分のサロン等にて有料の施術をするためには「Complementary Therapist(コンプリメンタリーセラピスト/CT)」の資格が必要です。また会員でなければCTの活動は出来ません。
*CT活動での施術料金は協会の定めた金額となります。
Q.ボランティアをする予定はなく、講師の資格だけ取って人に教えたいのですが、どのようにすればいいですか? また、他にもいろいろな資格を取得し、さまざまな講習会・セミナーを開いているのですが、その講習会・セミナーのコンテンツのひとつとしてセラピューティック・ケアを人に教えたいのですが、どういうルートを取ればいいでしょうか?
A.当協会の活動は、癒しを必要としている方たちに施術を届けることが一番の目的であり、ボランティア活動なしに教授するためだけのルート(コース)はありません。
当協会の講師になるためには、入門講座およびセラピスト資格取得コースを受講後、アシスタントインストラクター資格を取得し、講師養成講座を受講して講師試験に合格することが必要です。また協会講師からの推薦も必要となります。
Q.私は看護学校の教師をしていますが、自分の授業の中で、セラピューティック・ケアを生徒たちに教えても良いですか? また通信教育を受講しセラピストの資格を取ったのですが、勤務先の病院/施設で勉強会を開いて、私が同僚・スタッフに教えても良いでしょうか?
A.セラピューティック・ケアの教授法は商標登録しており、協会の講師以外の方は講習会を開催したり、スキルを教えたりすることはできません。
ご自身の勤務先の病院・施設・事業所・授業等で職員・スタッフ・ご家族・学生等にセラピューティック・ケアの紹介を希望される方は、お問合せください。
Q.自分の経営している施設/病院で、入居者/患者さんにセラピューティック・ケアを提供したいと考えています。スタッフの一人が協会の入門講座を受け、それを他のスタッフたちに教えてはいけませんか? その場合、自分の施設/病院のHPやパンフレット等で「当施設/病院ではセラピューティック・ケアを提供しています」と宣伝しても良いでしょうか?
A.入門講座のカリキュラムはあくまでもご家族など身近な方へのケアを想定したものです。
施設/病院として提供されるのであれば、提供される職員・スタッフが「施設セラピスト」または「ComplementaryTherapist(コンプリメンタリーセラピスト/CT)の資格を取得していただいています。またセラピューティック・ケアの教授法は商標登録をしており、当協会の講師資格をお持ちでない方は、講習会を開催したり、手技を教えたりすることはできません。
なお、施設/病院としてセラピューティック・ケアを提供していることを公表されるには、法人会員にご入会いただき、職員・スタッフが「施設セラピスト」の資格を取得しているか、協会が定期的にボランティアを派遣していることが必要です。
活動について
Q.協会の活動に参加したいのですが、協会の活動と活動先について教えてください。
A.主な活動は下記の3つです。
*協会の活動への参加をご希望の場合は入会していただくことが必要です。
1)ケア活動事業:病院・ホスピス・福祉施設等を定期的に訪問し、入居者さま・利用者さまにセラピューティック・ケアをお届けするボランティア活動(https://therapy-care.net/therapeutic-care/)。被災地支援活動(https://therapy-care.net/support/)や産後ケア・ママケア(https://therapy-care.net/childcare/)もこの中に含まれます。
2)普及啓発事業:イベントや学校での特別授業(https://therapy-care.net/program/)等で、セラピューティック・ケアを広く伝えていく事業。子育て支援事業(https://therapy-care.net/childcare/)もこの中に含まれます。
3)人材育成事業:各種講習会・講座でのボランティア育成や専門職のキャリアアップを行っています。
Q.協会のボランティア訪問先について教えてください。また、活動を見学することはできますか?
A.ケア活動(ボランティア)先の病院・施設一覧は、当協会HPの「ケア活動先一覧」(https://therapy-care.net/therapeutic-care/)でご確認いただけます。見学は病院・施設によって受け入れのできる場合とできない場合がありますので、お問合せください。
Q.セラピューティック・ケアのボランティアをしたいのですが、入門講座受講だけではダメでしょうか?
A.入門講座のカリキュラムはご家族など身近な方のケアを想定しており、習得する手技も少ないため、施設訪問ボランティアを希望される場合は、続けてセラピスト資格取得コースをご受講ください。
セラピューティック・ケアはパーソナルスペースで直接触れながら行うケアのため、傾聴や呼吸法、フルバージョン、ハンド&アームケア、レッグケア等、施設訪問ボランティアには知識や技術が必要になります。ぜひセラピスト資格取得コースで学ばれ、車椅子利用者やターミナル期の方にもお届けしてください。
Q.入会しないとセラピューティック・ケアのボランティアはできませんか?
A.ご家族や知人など身近な方への施術はできますが、施設でのボランティアは個人の責任において活動となり、当協会の名前を使うことはできません。また個人で活動されるうえで何らかのトラブルが発生した場合、当協会では一切の責任を負いません。
グループ単位で施設でのボランティア活動を希望される場合は、社協主催のセラピューティック・ケア入門講座を受講し、社協登録のボランティア団体として活動する「協会認定ボランティア団体」(https://therapy-care.net/relation/)にご登録ください。
*協会の活動先での活動を希望される場合はご入会が必要です。
その他
Q.イベントの無料体験でセラピューティック・ケアを受けてとても気持ちが良かったのですが、どこかで定期的に施術を受けられる場所はありますか?
A.協会認定のComplementary Therapist (コンプリメンタリーセラピスト/CT)が、ポップアップサロンや地域のマルシェなどでパーソナルにセラピューティック・ケアを提供しています。
CTによるセラピューティック・ケアが受けられるサロンについてはこちらをご覧ください。(https://therapy-care.net/ct/)
Q.当施設/病院にボランティアに来てほしいのですが、手続きはどのようにしたら良いでしょうか?
A.まずは、協会本部までご連絡ください。担当者が貴施設に施術のデモンストレーションと説明に伺います。定期的なケアを希望の場合は、訪問先の登録が必要です(協会HPにも記載いたします)。
なお、その際、ボランティア会員の確保のため、交通費の一部負担をお願いしております。また法人会員として当協会のご支援もご検討いただいております。どうぞご協力をお願いいたします。