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 それが、私が初めてセラピューティック・ケアに出逢った1999年9月、このケアの考案者のお一人であるサイアン・スコット女史から、テキスト一式と共にことづけられた言葉でした。
 スコット女史からはさらに、その前年に当時の美智子皇后が英国赤十字社を訪問された際にセラピューティック・ケアを学ばれたこと、「日本国民がこのケアを知ったらどんなに喜ぶ事でしょう」とおっしゃられたこと、それ以降で最初にレクチャーを受けた日本人が私だということもお聞きしました。そして、ぜひこのケアを日本でも広めてください、と。
 それから15年。スコット女史と約束したとおり、私がゼロから普及に取り組んだセラピューティック・ケアは、これまでに北海道から沖縄まで、講座や講習を通して35,000人以上の方々が学ばれ、日本中に広がりつつあります。
 また、母国イギリスのセラピューティック・ケアはホスピスと病院でのみ取り入れられていましたが、「このケアの持つ力は認知症ケアと終末期医療だけではなく人生のあらゆる場面で活かせる」という確信が私にはありましたので、日本では、子育て支援、児童虐待防止、小中高校生の心の授業、短大や専門学校での生活支援技術としてのスキル取得、サロン等でのメンタルヘルスケア、介護施設や家庭介護、そして緩和ケア病棟まで、まさに生老病死すべてにセラピューティック・ケアを取り入れ、喜んでいただいています。
 「すべての人々に尊厳と幸せを」という協会理念の実現に向け、これからも会員一同、笑顔に出会う喜びを心の糧として、手の温もりを届けてまいります。


プロフィール
1938年 佐賀県生まれ、佐賀県出身。
セラピューティック・ケア協会の代表講師として各種講演・講習を行い、人材育成や普及啓発、小中学校の福祉体験授業支援に努めるほか、保育士の資格を生かし、子育て支援にも力を注いでいる。

○公益社団法人 佐賀県介護福祉士会 顧問
○佐賀女子短期大学 非常勤講師
○日本ホスピス在宅ケア研究会 会員
○精華女子短期大学 非常勤講師
○日本認知症ケア学会 会員
○平岡介護福祉専門学校ほか 非常勤講師
○日総研通信講座 セミナー講師
○福岡県立三井高等学校 特別講師
○一般社団法人 日本健康心理学会 準会員
○福祉コーディネーター(放送大学)

ブログ http://teate.exblog.jp/
Facebook https://www.facebook.com/michiyo.akiyoshi.3
著書
○ 「ほほえみに出会いたくて ~ビューティーケア 輝きながら老いるために~」(新風舎/1999年)
○ 「~英国発セラピューティック・ケア~ 両手で伝えるやさしいコミュニケーション」(木星舎/2003年)
○ 「手のぬくもりは心のぬくもり セラピューティック・ケア 出会いのドラマ」(木星舎/2013年)